20世紀を代表する近代建築の四大巨匠の一人、本名:シャルル・エドゥアール・ジャンヌレ。ル・コルビュジエという名前は1920年、雑誌「エスプリ・ヌーヴォー」の創刊の頃から使い始めたペンネームです。
スイスに生まれ数々の建築や作品を手がけ今でもその功績は高く評価され続けています。1887年、時計絵付師の息子として生まれた彼は、美術学校で彫刻や彫金を学び国際展示会にて、時計の彫金で受賞します。高等科へ進んだ彼に師は建築を勧めそこから建築家としての人生が始まりました。
1922年、いとこのピエール・ジャンレヌと建築事務所を設立します。この頃「300万人の現代都市計画」のサロン・ドートンヌ出展や、実現しなかったとはいえ、パリの「ヴォアザン計画」は、20世紀の都市計画に大きな影響を与えています。1925年、両親の為に設計した「小さな家」が完成。その後「近代建築の5原則(ピロティ・屋上庭園・自由な壁面・自由な間取・水平連続窓、)」の基礎を作り、1931年に竣工したサヴァア邸は彼の主張する「5原則」を具現化した作品として有名です。また装飾品や芸術品としてのインテリアからの脱却を図る為、機能性を持たせた設備品としての家具「LCシリーズ」を1929年のサロン・ドートンヌに事務所のメンバーであるピエール・ジャンレヌやシャルロット・ペリアンとのコラボレーションで発表しました。最先端の金属やアルミニュウムの素材の加工技術や機能的なデザインは時代を超え今でも私たちを魅了し続けています。
1943年、「モデュロール研究」に取り組み、黄金比率から導かれる美を形成する様々な図形法則等の研究を完成させ身体美を求め、建築のみならず画家としての作品も数多く残しています。アイリーン・グレイの建築作品「E.1027」に無断で壁画を書くなど、有名な話もあります。後に大型のアパート、ビルの建築、後年には、ロンシャン教会などの20世紀の代表建築に名を連ねる仕事を成し遂げています。鉄筋コンクリートを使い装飾のない合理的なデザインは当時の近代主義建築の成立において多大なる影響を与え、彼の思想は世界中に浸透しています。 |